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ハーバリウムのオイルの基礎知識

今回は、なかなか正体がわかりづらいハーバリウムのオイルについてご紹介!

知っておくべき基礎知識を書いていきますので是非ハーバリウム作りの参考にしてください!

画像出典https://lubricants.petro-canada.com/

1 ハーバリウムオイルは主に2種類

1-1 ミネラルオイル

ベビーオイルの原料としても使われている安全性の高いオイルです。

また、シリコンオイルと比較しても安価です。

1-2 シリコンオイル

出典https://www.amazon.co.jp/

流動点が高く寒冷地でも白く濁りにくいという特徴を持っています。

こちらの記事も要チェック!

→ハーバリウムの「ミネラルオイル」と「シリコンオイル」の違い

2 オイルのチェックしたい5つのポイント

2-1 屈折率

オイルの屈折率とは、真空中の光速を物質中の光速で割った値であり、物質中での光の進み方を記述する上での指標の事です。

とても簡単に言うならば、光がすんなりと入るか、ということを表す数値です。

この数値が高いと、入った光が内部で反射しやすくキラキラするため、中の物体をキレイに見せる事ができます。

比較として、ダイヤモンドの屈折率は2.42、オイルは1.48、水は1.33です。(屈折率データ参考)

2-2 比重

比重は、ある物質の密度と、基準となる標準物質の密度との比の事です。

つまりハーバリウムでいうと、入れる花材が浮きやすいかどうかに関係しています。

比較として、水は1、ミネラルオイルは0.85、シリコンオイルは1となっています。

もし、比重が0.9の花材なら、水とシリコンオイルには浮くけどミネラルオイルには沈みます。

簡単な覚え方としては花材がオイルの数値以下なら浮くし、以上なら沈む、です。

2-3 粘度

粘度もそのまま、粘り度合いの事です。

こちらはイメージが付きやすいかと思いますが、数字が大きければネバネバで、小さければサラサラということです。

ハーバリウムで使うものはもちろん粘度が高いものの方がおすすめです。

なぜなら中の花材をしっかりと固定出来るからです。

ちなみにこの数値の単位は、オイルによって表示が違ったり、また温度によっても左右されてしまうので簡単に表すことができません。

そのため、購入の際は数値だけで判断せず、直接問い合わせるのが無難です。

その際は、身近にある料理用油やメープルシロップ等と比べてどうか!等と聞くとイメージしやすいでしょう。

2-4 引火点

引火点は、可燃性蒸気が爆発下限値の濃度に達する液温のことです。(図解でわかる危険物取扱講座 参考)

ちなみに、ハーバリウムを扱う際は特にこの項目は重要です!

なぜなら、ハーバリウムで使われるミネラルオイルの大体の引火点が200℃で、シリコンオイルは300℃くらいなのですが、

引火点250℃を下回る油類をまとめて1200㍑以上扱う時は、すべて消防法によって「危険物」と定められています。

そのため、ミネラルオイルよりもシリコンオイルの方が安全!という事が言われていますが、

最近ではこのミネラルオイルも引火点が250℃以上のものが多く販売されていますので、ここさえ守れていれば問題ありません。

2-5 流動点

流動点とは、凝固する直前の温度となる数値の事です。

逆に言うと、液体が固まった状態から何度になったらまた液体に戻るか、というところの数値です。

ハーバリウムオイルとして、この流動点に達してしまうと、固まると同時に白く濁ってしまうんです。

当然、ハーバリウムは透き通ったオイルによって中の花材が美しく見えるというところがポイントなので、濁ってしまっては本末転倒です。

そしてまた、粘度が高い程、流動点が高いという特徴を持っています。(簡単に言うと、ネバネバであるほど少し寒いだけで固まってしまうということ)

ちなみに、ミネラルオイルの流動点は、粘度にもよりますが−24℃〜−9℃

シリコンオイルの流動点は−50℃です。

固まって白く濁りにくいのは、シリコンオイルというわけです。

ただし、ここまでの温度は日常生活ではほぼないので、極寒の地域であったり、郵送している時にその気温や温度までにふれる事がなければそこまで気にする必要もありません。

まとめ

主に

  • 屈折率
  • 比重
  • 粘度
  • 引火点
  • 流動点

こ5つがオイルに関してのチェックポイントです!

現状、引火点が250℃以上であり非危険物であれば、安全性も高いためミネラルオイルをおすすめします!

是非参考にして美しいハーバリウムを作ってくださいね!

herbariumer